
事業案内
親会社の漢律貿易は、20年前より、中国のハロゲン化物(臭素、フッ素、塩素化物)を日本のユーザーに輸入するという業務を行っております。この度、中国・フッ素の大手メーカーである3F社およびECOD社の日本事務所を漢律貿易社と共同で東京に開設致しました。
フッ素化合物は、半導体産業や電子材料、冷媒、医薬品など多岐にわたる用途があります。特に特に、環境規制が厳しくなる中で、代替冷媒や環境に優しいフッ素化合物の需要が高まっています。
臭素化合物は、難燃剤や農薬、医薬品の中間体として利用されております。特に、電子機器の安全性向上のために、難燃剤としての需要は今後も増加する見込みです。
塩素化合物は化学工業の基盤として重要な役割を果たしております。特に、医薬品や農薬の合成に使用されており、基礎化学品としての需要は安定しております。
漢博は漢律貿易の日本の拠点として、これらの製品を扱う中国企業とユーザーである日本企業を繋げる役割を果たします。
主な取扱製品例
- ポリウレア(Polys-v社)
- セルロースナノファイバー(モリマシナリー)
- 可塑剤(ECOD社)
- フッ素化学製品(上海3F社)
- ベンゼン誘導体(武漢有機社)
- ペンタエリスリトール(湖北宜化社)
漢博の主な取引先
上海3F社
上海3F社は江蘇省常熟市、福建省邵武市、内モンゴルに拠点を置く、フッ素化学製品の製造企業。フッ素系冷媒、フッ素系発泡剤、洗浄剤、フッ素重合体の新材料、フッ素ファインケミカル品の製造販売を行っている会社です。
- HP:三爱富中国的氟化学
ECOD社(武漢億科徳精細化工有限公司)
中国トップクラスの安息香酸エステル系の可塑剤メーカー。漢律貿易が出資しています。安息香酸エステル系及びエステル系誘導体製品の製造を得意としています。安息香酸エステル系可塑剤は、フタル酸系可塑剤に比べて毒性が低く、RoHSやREACHなどの環境規制に適合しやすい特徴があります。
湖北宜化社
1977年に設立され、従業員数は2万人を超えて、ペンタエリスリトール生産量は、アジアNo1、世界第2位の生産量です。年産4万トンのペンタエリスリトールの製造能力があります。
- HP:集团概况-湖北宜化集团
武漢有機控股有限公司
湖北省武漢市を拠点とする同社は世界的なベンゼン誘導体サプライヤー。主に有機合成プロセスによるトルエン酸化・塩素化製品、安息香酸アンモニア化製品、その他ファインケミカルの製造を手がけています。同社のベンゾグアナミは、漢律貿易が日本の総代理店になっています。
Polys-v社
ポリウレアは、イソシアネートとポリアミンの化学反応によって生成される化合物で、高い防水性、防食性や耐薬品性を持ちます。大型のスプレーによる2液のポリウレアの他に、今回新たに1液型の手塗りポリウレアも開発しました。橋梁のコンクリート部分の剥離防止、化学タンクなどのライニング材として使用されております。
モリマシナリー株式会社
セルロースナノファイバー(CNF)は、鉄の1/5の軽さで5倍の強さを持っており、ガラスの1/50の低熱膨張という特性があります。また非常に細長いため比表面積が大きく、チキソ性という特徴的な特性も持っています。
これらの特性から、新たな補強⽤繊維、フィルター繊維、増粘調整剤等に利⽤できる素材として注⽬を浴びています。